出会い系サイトを十年以上使っている人なら、誰もが知っているサクラ。
そして、一度や二度はサクラにはまったり、苦しめられた経験があるはずだ。
マッチングアプリ全盛期の時代、サクラなんてみたことがないって人も多いと思う。
しかし、この記事をみた後で思い返すと、「あーあれってサクラだったのか!」と気づくはず。
それでは早速、気になるサクラの実態について切り込んでいくとしましょう。
サクラとは何か?-客にお金を使わせる水増し会員
サクラという言葉は昔からあり、お店や舞台などで、お客に紛れて場を盛り上げたり賑わせたりする囮(おとり)のことだ。
それがなぜ現代まで続いているのかといえば、集客に効果があるから。
また、サクラという言葉とは違うけれど、
・ネットショップやチケット販売でわざと「売り切れ」にしたり、
・お店の前に行列ができていて、お店の準備は終わってるのに、わざと開店を遅らせる
手法なんかも、サクラの効果と似ている。


ようするに、人は賑わっているところに集まる。という法則を利用しているのだ。
出会い系サイトやマッチングアプリでも、同じである。
何十年か前に出会い系サイトができてから、サクラを使って盛り上げることが当たり前になり、それがお客の間でも有名になりすぎたため、
いつしか、「出会い系サイトやテレクラなどで実際に会えない業者などのこと」という意味でwikiにも載るようになった。
サクラの役割と種類は1つではない
アプリやサイトによっても、サクラの役割や目的は異なる。
よくあるサクラのパターンを列挙しよう。
- 実際に存在しない女性会員のプロフィールを作る。(水増しのみ)
- プロフィール閲覧や日記閲覧をさせて、ポイントを使わせる。
- メールやメッセージを送り、やりとりさせて、ポイントを使わせる。
- 婚活パーティやお見合い等、実際に出席する。
- アプリやサイト内では別人がやりとりし、アポを取ったら援デリの女性などを現場に派遣する。
「サクラ」と一口に呼ばれる連中にも、これだけの種類があり、それぞれで活動内容や、求人方法もまるで違う。
実際に存在しない女性会員のプロフィールを作る。(水増しのみ)
海外のインスタやgoogle検索等から画像を引っ張ってきて、女性会員として登録したり、多少加工して使いまわすケースが多い。多くの場合は運営会社から秘密裏に外注された外部業者が、一般に見せかけて会員登録の作業を行っている。
目的としては、会員数の水増しと、男性会員へ美女がいると思わせること、男女比のバランスをとるため等。現代的なアプリに多いサクラ。サービス立ち上げ時には、勢いをつけるためにどんなサービスであってもほぼ100%使われる。
プロフィール閲覧や日記閲覧をさせてポイントを使わせる
pcmaxやハッピーメールのような、プロフィール閲覧にポイントがかかるタイプのサービスでよくいる。
エッチなプロフィール・日記・コメント等を書いて男性ユーザーに興味を持たせ、ポイントを消費させるサクラ。
ポイントを消費させることが目的だが、効率の問題からかメッセージの返信やペースは、それほど積極的でない場合もある。
メールやメッセージを送り、やりとりさせてポイントを使わせる。
男性会員からのメッセージに返事をしたり、自分からメッセージを送ったりなどして、やりとりを続かせることでポイントを使わせようとするサクラ。
Jメールなど、画像や動画よりもやりとり中心で、メール料金が相対的に高いサービスに多くいる。
このタイプのサクラは、メッセージのやりとりが、初回がテンプレ、2回目以降は短文であったり単調だったりする。

婚活パーティや お見合いの席に、実際に参加する。
婚活パーティやお見合いを実際にセッティングすることを売りにしているマッチングサービスでは、ネット上のアカウントだけでなく、なんとサクラが実際に出席する。
初めて知った人はそこまでするの?と驚くかもしれないが、ライブの席梅だったり、結婚式の友人役だったりと、エキストラに近いサクラというのは意外と普通に使われている。
アプリやサイト内では別人がやりとりしアポが決まった後に援デリ等を現場に派遣する
このタイプは、出会い系やマッチングアプリの運営会社がやっているのではなく、風俗業者が素人女性に見せかけて素人男性を釣り、プロの風俗嬢を派遣することを目的にしている。
運営会社にとってもむしろ天敵で、どこのサービスでも真っ先に排除している。
それでも風俗業者にとっては貴重な集客元なので、何度アカウントbanされても電話番号を変えては登録し、いくらでも登録してくるため、いたちごっこは続いている。
サクラの種類別、見抜き方と対策法
実際に存在しない女性会員の水増しサクラ
このタイプはタップルやTinderなど、スワイプレコメンドタイプのアプリに多い。
男性が女性のプロフィールを検索してアプローチする形と違い、次々と大量に表示される女性の写真を選択することになるため、そこに映る女性の写真が、美人でかわいければ「このアプリには美人が多い!」という評価になり、アプリを使い続けることにつながる上に、評判にもつながるわけだ。
なので、 タップル・Tinder系を使う時には、このタイプのサクラがいる前提で行う必要がある。
「対策」するといっても、そもそもメッセージ以前の話なので、心構えとしては、
なかなかマッチングしなくても「サクラが混じっているから・・」と思い出し、焦ったり落ち込まないこと
綺麗すぎるプロフィールや、サクラ感のあるプロフィールに引っかかっていいね!を消費しないこと、だ。
判別法として、効率化のためにプロフ写真を1枚だけにしている確率が異常に高いことを覚えておこう。

同一人物の自然な写真を、2種類用意するのは結構大変なことだ
プロフや日記閲覧をさせてポイント消費させるサクラ
このタイプは、昔のPCMAXやJメールのような、プロフィール閲覧にポイントを消費するようなサービスに多い。
このタイプのサクラは、メールのやりとりを続けてポイントを使わせるのではなく、あくまで男性会員から自発的にプロフを見に来てもらうので、一番良心的で無害なサクラといえる。
このタイプのサクラにはまらないためには、日記や画像投稿がエロ系ばっかりだったり、妙に会員歴が長かったりする女性は、プロフや日記を閲覧させるタイプのサクラかもしれないと気を付けておくこと!
メールやメッセージを送りポイントを消費させるサクラ
このタイプは、Jメールのような、メールの送受信にポイントが多くかかるサービスに多い。
反対に、定額制だったり、メールに料金がかからないタイプのサービスでは、事実上いないと考えていい。
また、厳密にはサクラとは違うけれど、キャッシュバッカーという、女性側にやりとりするとポイントが入るシステムがあると、 お小遣い稼ぎ目的で 素人女性(特に主婦)にサクラと同じようなことをさせる仕組みがある。
キャッシュバッカーについて解説した記事は こちら
どちらにしても男性にとっては同じようなものなのだと考えていい。
このタイプのサクラは、その気がないのにメールのやりとりを続けてポイントを使わせるという、男性会員からすると一番胸糞の悪い、悪質なサクラといえる。しかもやりとりの後ろには実際に人がいて、メールを打ち込んでいるのは女性ですらなかったりもする。
こういったサクラは、「メールレディ」だとか「メールオペレーター」といった名前で求人に堂々と出ていたりする。



社会を知らない大学生が紛れ込んだならまだしも、30を超えたおっさんやババアがやっていると思うと、憐れむほかない。
サクラをやっている本人たちへインタビューしたものを見たりすると、「男性に夢を売っている」だの「楽しませている」だの抜かすが、やっていることは心の欠如した犯罪まがいの愉快犯とほとんど変わらない。
このタイプのサクラにはまると、散々期待させられた挙句、実際に会おうとか電話をしようとかの段階になって、「やっぱり無理です・・」となり、その後は押しても引いても変わらない、ということになる。
サクラだったのか・・と気づいたときのショックと、してやられた悔しさは計り知れないものがある。
出会い系を使うのならば、このタイプのサクラにいいようにやられないように注意しよう。
大手には費用対効果の観点からもサクラはおらず、運営にとって安く活動してくれるキャッシュバッカー(CB)に置き換わる傾向にある。
逆に無名の中小出会い系サイトでは、かわいいと思った子の半数以上がサクラということもあるので覚えておこう。
メールやメッセージを送りポイントを消費させるサクラの見分け方
分かりやすい例でいえば、Jメール等で登録やログイン後すぐにメールを送ってくるアカウントがそれだ。
正確にはキャッシュバッカー(CB)だけれど、同じような挙動をするのでそちらを例に説明する。
〇この種類のサクラ(キャッシュバッカー)の特徴
- メッセージが短文または2行くらい
- 返信ペースが早くて一定
- 絵文字が少ないかワンパターン
- 最初のメッセージ(コピペ大量送信)と2通目のメッセージに別人と思うくらい落差がある。
- 聞いたことにのみ答えるが話を膨らませないし質問もしない。相手から自然な興味が感じられない。
- 初回以外、他人のプロフィールを見ないので足跡がつかない。
- 若者の間で流行っていることや話題に弱い(主婦やおっさんが多いため)
- プロフや日記を見させるサクラと違い、プロフィールがスカスカ(質問されてボロを出さないため)
- 自分から住んでいる地域を明かさない(相手に合わせて会えそうだと思わせるため)
以上が、この種類のサクラの特徴だ。このうち複数に該当すれば、注意した方がいい。
判別法としては、上記の判定基準で相手を観察しつつ、「相手に考えさせる質問をする」「(相手が若いなら)知っているはずの最近の話題をする」「自分の住んでいる地域以外をあえて言って見る」などの話題を織り交ぜるとよい。
いずれにしても、「相手から嫌われたくない」「チャンス」などと思って慎重に下手に出てしまう状態だと、
相手がサクラの挙動をしていても見分けることが難しくなる。
まずは、自分の状態を冷静にしっかりするところから。
婚活パーティやお見合いの席に実際に参加するサクラ
40代中心の婚活パーティ等に、なぜか20代や30代前半の美人やイケメンが少数混じっていた場合、それはサクラかもしれない。
業者が主催する婚活パーティやお見合いといった席では、魅力的な女性がその日にセッティングできなかったりドタキャンで用意できなかったりといったことが、頻繁に起こる。
その際にどうするかといえば、そういうことのためにあらかじめ用意していたサクラを呼んで、そういったパーティやお見合いに行かせるわけだ。対価は、時給3000円程度であることが多い。
1時間ちょっとの会合が無事に終わりさえすれば、後は真相は闇の中・・である。
連絡先は交換したりしなかったり、サクラによって違うが、交換できたとしても結局ブロックされて終わりである。
理由もなく初回メッセージ前にブロックされたほうが、精神的なダメージは大きいだろう。
悪質な結婚相談所、婚活パーティの参加者からは、複数回参加して1年後に同じ人みたという報告も多々ある。
〇この種類のサクラの特徴
- その場にふさわしくない美人やイケメン
- 個人情報を明かさない
- 帰り際に誰とも仲良く話したりせず、あっさりと一人で帰るかサクラ同士で帰る。
- 連絡先すら交換できないか、交換したように思えても即ブロック
- 不自然に場慣れしている
- こちらに興味を示すタイミングが一切ない
- 事前に聞いていた情報と違う部分がある
このうち複数の特徴があったら、それはサクラであると疑ったほうがいい。



欲がなければ簡単に気づけるんだよ。そう欲がなければ。
このタイプのサクラのいるサービスは、良心的などころか、反社会的な考え方だったり、客を鴨にして裏でバカにしているようなことが多く、きっと幸せになれないだろう。
基本的には使わないことを強くお勧めする。
アプリやサイト内では別人がメッセージし、アポが決まったら援デリ等を派遣する業者
最後はサクラというか、業者について。どの出会い系にもいまだ多いのが、このタイプの業者だ。
Youtubeでも、この手の業者との潜入調査やバトルがたくさん上がっている。
〇この種類の業者の特徴
- プロフィール写真が、どこかで見たような美人やイケメンで、がっつり加工されている。
- 追加の写真をお願いしても、断られるか、加工された似たような写真だけ。
- プロフィールは千差万別だけど、長めで欲求に訴えかける都合の良すぎる内容が多い。
- マッチングすると、コピペやテンプレのようなメールが来る。
- 2通目には、こちらの話とかみ合わないメールで強引に話を進めようとしてくる。
- 3通目頃には、具体的なお金の話になることが多い。
- 場所の融通が利かず、細かく指定してくる。
- 現場には明らかな別人が来る。
以上が業者の特徴だが、慣れれば割とすぐに見分けられるようになる。
見分けるコツは、素人とやりとりして自然なやりとりが分かってくれば、それほど難しいものではない。



だいたい経験不足と焦りで、見間違えてしまうだけなんだよな
上級者になると、「あえて」こういった業者と分かっていて利用する猛者も存在したりする。


刺激が強いサイトだけど、興味がある人は見てみるといいだろう。
だけども、このサイトではあまりおすすめはしない・・。
まとめ:サクラを攻略して出会い系やマッチングアプリで良い出会いをGetしよう!
いかがだっただろうか。このページでは、サクラの特徴や対策法を一挙に紹介した。
迷ったときにはここや、他の解説サイトを見ながら楽しみつつも、 慎重に判断していってもらいたい。
最後に、サクラがほぼいない2つのサービスを紹介してこの記事を終わりたいと思う。
(なお、大手のpairs withといったマッチングアプリには、残念ながらサクラアカウントは存在します。害も少ないし割合としては少ないけれども・・)
PCMAX /10年前くらいはサクラだらけだったが、今では日本最大の女性会員数となり、悪質サクラは0に。
ワクワクメール /後発のサービスだけど、プロフィール閲覧が0円なこともあり、サクラが生息できない。
出会い系に潜むうっとうしいサクラに貴重な時間やポイントを奪われずに、
普通の素人女性とのコミュニケーションに全力集中したいなら
まずはこの2つのサクラのいないサービスから始めてみてもいいかもしれない。